ジェトロ・アジア経済研究所からのご案内です。
アラブ諸国は、2011年を通じて独裁政治が新たな挑戦を受け、民主化に向けて政治的変動期に入りました。すでにチュニジア、エジプト、リビアで体制が転換し、シリアとイエメンでも情勢が緊迫しています。この現象は、インターネットを利用したコミュニケーションや衛星放送の普及が影響を与えたのは確かですが、各国における国家形成の歴史的事情により異なる展開を見せています。
本シンポジウムでは、これらの政治現象の背景とメカニズムを明らかにし、新たな変動を起こしている中東の将来の姿を展望するため、政治的グループとくにイスラーム系諸政党と、国家体制の中で枢要な位置を占める軍組織との関係に焦点を当てます。また、独裁者を追放する過程で重要な役割を果たした若者による政治的民主化の要求、さらには、中東内外の国際関係とくに湾岸諸国、イスラエル、米国を中心とするNATO加盟国との関係も概観します。
中東政治論において世界的に高名でリビア、チュニジア研究の第一人者であるカイロ・アメリカン大学のリサ・アンダーソン総長およびシリル・ミューラー世界銀行副総裁による講演並びにジェトロ・アジア経済研究所内外の研究員を交えた討論を通じ、歴史的転換点に立つ中東地域の「いま」をお伝えします。
国際シンポジウム
「中東地域の政治変動――政軍関係、民主化、国際関係」
日 時 1月31日(火曜)13時~17時 (開場12時)
会 場 シェラトン都ホテル東京 B2階 「醍醐」
東京都港区白金台1-1-50
最寄駅 南北線・三田線「白金台」駅より徒歩4分
南北線・三田線「白金高輪台」駅より徒歩5分
定 員 300名 (先着順・定員になり次第締め切り)
使用言語 日本語・英語(同時通訳付)
参加費 一般3000円 学生1000円
お問合せ ジェトロ・アジア経済研究所
研究支援部成果普及課
電話 043-299-9536
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ジェトロ・アジア経済研究所HP
http://www.ide.go.jp/Japanese/Event/Sympo/120131.html